第1章 セクション3 Jekyllによるビルドとは
ディレクトリ_site
前回、bundle exec jekyll serveで、ソースをビルドし、ローカル・サーバを起動するところまでやりました。
ところで、ソースのビルドの前後で、my-blogディレクトリにある変化があったことに気づいたでしょうか。
それは、新たに_siteというディレクトリができたということです。
Jekyllはソースディレクトリのファイルから、ウェブページを組み立て(これをビルドといいます)、作られたリソース(HTMLやCSS、画像など)を_siteに保存していたのです。
ビルド前のファイルを「ソースファイル」、ビルド後のファイルを「生成ファイル」といいます。
ユーザが編集するのはソースファイルの方です。
逆に、ユーザが_site内を編集することはありません。
ビルドの直前に、_site内のすべてのファイルは削除されるからです。
ソースファイルと生成ファイルのパスを比べてみましょう。
| ソースファイル | 生成ファイル |
|---|---|
404.html |
_site/404.html |
Gemfile |
生成されない |
Gemfile.lock |
生成されない |
_config.yml |
生成されない |
_posts/2026-01-26-welcome-to-jekyll.markdown |
_site/jekyll/update/2026/01/26/welcome-to-jekyll.html |
about.md |
_site/about/index.html |
index.md |
_site/index.html |
この表でソースファイルと生成ファイルを比較してみると、次のことがわかります。
- MarkdownファイルはHTMLファイルに変換されている
- ソースファイルと生成ファイルのパス構成が変わっている
- 生成されなかったソースファイルがある
ファイルの変換
ビルドによるファイルの変換について、さらに見ていきましょう。
変換は、ファイルの種類によって異なります。
| ファイルの種類 | 変換 |
|---|---|
| Markdown | Liquidの展開=>MarkdownからHTMLへ変換 |
| HTML | Liquidの展開 |
| SCSS | CSSへ変換 |
| その他(画像など) | 変換せずそのまま出力 |
この表からJekyllのソースファイルを書くには、次のことの理解が望ましいことがわかります。
- Liquid
- Markdown
- SCSS
Liquidについては、セクション15で学習します。 MarkdownとSCSSについては、このチュートリアルではとくに説明しません。 必要に応じ、インターネット上の解説サイトを参照してください。
テーマ
前項で述べたように、Jekyllのソースファイルを書くには、「Liquid」「Markdown」「SCSS」の理解が必要ですが、それらの理解が十分でなくてもある程度ソースコードを書くことができます。 それは、Jekyllにはテーマというものがあり、それがLiquidやSCSSの複雑な部分を肩代わりしてくれ、開発の大きな手助けになるからです。
今回作成しているmy-blogではMinimaというテーマを使います。
MinimaはJekyllのデフォルトのテーマで、基本的な機能に限ったシンプルなものです。
Jekyllの基本が理解できたら、テーマの機能についても学習してみてください。
その際は、まずはシンプルなMinimaのソースを読むことから始めると良いと思います。
ところで、GitHub Pagesで使えるテーマは他にもあり、GitHub Pagesのドキュメントページで公開されています。 異なるテーマを使うと、レイアウトが変わるだけでなく、サイトの構成も変わります。 サイト構築の実践段階では、いろいろなテーマを試してみると良いでしょう。