単項マイナスと構文解析
単項マイナスとは 単項マイナスと括弧 括弧なし単項マイナスを許容する場合のBNF calcの場合
前回作ったWordbook(リソースフル)のテストを書いてみます。 RailsのテストはminitestをRails用に拡張したものです。
Railsでは、4つのテストが用意されています。
今回の記事ではシステムテストを除いた3つのテストについて書きます。 システムテストは次回の記事で扱います。
日本語訳は書籍によって異なるかもしれません。 例えば「結合テスト」を「統合テスト」と訳すこともあります。 この記事の訳は「Railsガイド]に基づいています。
また、これらの用語は「一般論としてのテスト」にも使われますが、その使い方には幅があります。 Railsの場合は
を指します。
モデルのテストでは
などをテストします。
これらは、コントローラやビューから切り離して単体でテストすることができます。 その意味では「単体テスト」です。 また、データベースまわりのテストが主になるので、そのためのいくつかの仕組みが用意されています。
フィクスチャはいわゆるサンプルデータです。
Yaml形式でデータを記述しておくと、Railsがテスト前にデータベースに保存してくれます。
/test/fixtures/words.yml
に2つほどサンプルデータを書いてみました。
# Word model fixtures
tall:
en: tall
jp: 高い
note: |
He is tall.
彼は背が高い。
house:
en: house
jp: 家
note: |
I stayed in my house.
私は家にいました。
Yamlはコロン(:
)でキーと値のペアを表します。
Rubyのデータ構造でいえばハッシュにあたります。
{tall: {en: "tall", jp: "高い", note: "He is tall.\n彼は背が高い。\n"}}
{house: {en: "house", jp: "家", note: "I stayed in my house.\n私は家にいました。\n"}
Yamlの縦棒(|
)は次の行からのデータが改行も含めてのデータであることを示します。
:tall
と:house
はフィクスチャを指定するときの名前になります。
データベースに登録されるデータはenからnoteまでの部分です。
フィクスチャを変数に代入するには、そのモデル名の複数形を小文字で書いたメソッドを用います。
word = words(:tall)
これで変数wordにフィクスチャtallのモデルが代入されます。
モデルのテストは/test/models/word_test.rb
に書きます。
require "test_helper"
class WordTest < ActiveSupport::TestCase
test "fixture tall should be read" do
word = Word.find_by(en: "tall")
assert_equal "高い", word.jp
assert_equal "He is tall.\n彼は背が高い。\n", word.note
end
test "A valid data should be saved uniquely" do
w1 = Word.new(en: "room", jp: "部屋", note: "")
w2 = Word.new(en: "room", jp: "空き", note: "")
assert w1.save
refute w2.save
end
test "three invalid data should not be saved" do
w1 = Word.new(en: "", jp: "空き", note: "")
w2 = Word.new(en: "@@@", jp: "アットマーク", note: "")
w3 = Word.new(en: "page", jp: "", note: "Turn to page four.\n4ページを開きなさい。")
[w1, w2, w3].each do |word|
assert word.invalid?
refute word.save
end
end
end
テストはWordTestクラスの定義の中に書きます。
クラスWordTest
はActiveSupport::TestCase
のサブクラスです。
さらに、ActiveSupport::TestCase
はMinitest::Test
のサブクラスです。
したがって、WordTest
クラス内では、それらの祖先クラスのすべてのメソッドを使うことができます。
Minitest::Test
はminitest
のクラス。
Minitest::Asertions
モジュールをインクルードしている。
minitestで使うアサーションはすべて使うことができるActiveSupport::TestCase
はRailsのクラスでActiveSupport::Testing::Assertions
モジュールをインクルードしている。
そのモジュールにはRailsで追加した独自のアサーションが定義されている
assert_changes
assert_difference
assert_no_changes
assert_no_difference
assert_not
assert_nothing_raised
アサーションの詳細は上記のリンクやRails Guideを参照して下さい。 また、minitestについては本ブログにも記事があります。 カテゴリー(categories)の「minitest」をご覧ください。
クラス内の各テストを記述するのにtest
メソッドを使っています。
これは「”test_“+引数」を名前にしたメソッドを定義します。
つまり、次の2つは同じことになります。
test "show hello" do
print "Hello world.\n"
end
def test_show_hello
print "Hello world.\n"
end
testメソッドの引数にはそのテストの内容や目的を書きます。 それによって、defステートメントよりも「テストらしくみえる」「テストの内容を示すことができる」ということが可能です。
2つめのテストを見てみましょう。
ここでは、assert
とrefute
の2つのメソッドが使われています。
両者ともminitestのメソッドです。
テストがフェイルした場合は、そこでテストは打ち切られ、フェイルのメッセージが画面に出力されます。
test "A valid data should be saved uniquely" do
w1 = Word.new(en: "room", jp: "部屋", note: "")
w2 = Word.new(en: "room", jp: "空き", note: "")
assert w1.save
refute w2.save
end
w1とw2は英単語が同じで、オブジェクトとしては異なるWordオブジェクトです。
w1をデータベースにsave
メソッドで保存するのは成功しますので、w1.save
は真を返します。
assert w1.save
は成功するわけです。
次にw2を保存しようとすると、バリデーションに引っかかります。
英単語はユニーク、すなわちデータベース中にひとつしか許されませんので、w2は保存できません。
このときsave
メソッドは偽を返します。
refute
は引数が偽のときにパスするので、このテストも通過するはずです。
次に、1番めのテストを見てみましょう。
ここでは、あらかじめデータベースに保存されているフィクスチャの呼び出しをチェックしています。
assert_equal
は2つの引数をとり、それらが==
であるときにテストをパスします。
テストでは英単語がtallであるデータを読み出して、日本語訳(jp)と備考(note)がフィクスチャと一致するかをテストしています。
3つめのテストはバリデーションのテストです。
これらに違反するWordモデルを作成して、invalid?
メソッドでインバリッドであるかをテストし、さらにsaveが失敗することをテストします。
このように、モデルのテストは主に
を見ます。
より複雑なデータベースでは、テーブル間のリレーションが機能しているかどうかもテストします。 ここではそのような複雑なテストについては省略します。
テストの実行はコマンドラインから./bin/rails test (テストプログラム)
の形で実行します。
$ ./bin/rails test test/models/word_test.rb
Running 3 tests in a single process (parallelization threshold is 50)
Run options: --seed 543
# Running:
...
Finished in 0.145926s, 20.5584 runs/s, 68.5281 assertions/s.
3 runs, 10 assertions, 0 failures, 0 errors, 0 skips
途中のドットはテストが成功したことを表します。 テストが3つあったのでドットも3つ表示されます。 もしテストがフェイルすればFが、テストプログラムに誤りがあればE(エラー)がドットの代わりに表示されます。
最後の行にテスト結果が出ています。
機能テスト(functional test)はコントローラの動作をテストします。
また、ルーティングとビューはコントローラと一体ですので、それらのテストもここで行うことができます。
テストは/test/controllers/words_contraller_test.rb
に記述します。
ルーティングとコントローラのテストとしては
が考えられます。
また、ビューのテストとしては、正しいHTMLタグが必要数だけ出力されているか、が考えられます。
テスト全体を以下に示します。
require "test_helper"
class WordsControllerTest < ActionDispatch::IntegrationTest
test "should get index" do
get words_url
assert_response :success
end
test "should get show" do
get word_url(words(:tall))
assert_response :success
assert_select "nav a", {text: /変更|削除/, count: 2}
assert_select "nav a.disabled", {text: /変更|削除/, count: 0}
id = words(:tall).id+words(:house).id
get word_url(id)
assert_response :success
assert_select "nav a.disabled", {text: /変更|削除/, count: 2}
assert_equal "データベースにはid=#{id}のデータは登録されていません", flash.now[:alert]
end
test "should get new" do
get new_word_url
assert_response :success
end
test "should create word" do
assert_difference("Word.count") do
post words_url, params: { word: { en: "stop", jp: "止まる", note: "" } }
end
assert_redirected_to word_path(Word.last)
end
test "should get edit" do
get edit_word_url(words(:tall))
assert_response :success
end
test "should update word" do
word = words(:tall)
patch word_url(word), params: {word: {en: "tall", jp: "背が高い", note: ""}}
assert_redirected_to word_path(word)
end
test "should delete word" do
word = words(:tall)
assert_difference("Word.count", -1) do
delete word_url(words(:tall))
end
assert_redirected_to words_path
end
test "should get search" do
get words_search_url, params: {search: "."}
assert_response :success
end
end
テストを記述するクラスはWordsControllerTest
で、ActionDispatch::IntegrationTest
のサブクラスです。
なお、このActionDispatch::IntegrationTest
は機能テストのクラスのスーパークラスであるだけでなく、結合テストのクラスのスーパークラスにもなっています。
したがって、両テストで同じメソッドを使うことができます。
クラスの親子関係は次のようになります。
WordsControllerTest < ActionDispatch::IntegrationTest < ActiveSupport::TestCase < Minitest::Test
機能テストでは、アサーションが単体テストよりも増えています。
ActionDispatch::Assertions::ResponseAssertions
assert_response
assert_redirect_to
ActionDispatch::Assertions::RoutingAssertions
assert_generates
assert_recognizes
assert_routing
アサーションの詳細は上記のリンクまたはRails Guideを参照してください。
機能テストではHTTPメソッドをシミュレートするメソッドを使うことができます。
それらの名前はHTTPメソッドと同じです。
例えばget
はHTTPのGETメソッドをシミュレートします。
get パス名(URL), オプション
の形で用います。 オプションではパラメータなどを渡すことができます。 詳細はAPIリファランスを参照してください。
indexアクションのテストを見てみましょう
test "should get index" do
get words_url
assert_response :success
end
getメソッドでwords_url
すなわちhttp://www.example.com/words
にアクセスします。
なお、words_url
はRailsのヘルパーメソッドで、words_path
のような働きをします。
words_path
が絶対パス/words
を返すのに対し、words_url
は絶対URLを返します。
他のルーティングprefixに対しても同様のXXX_url
メソッド(XXXはPrefix)を使うことができます。
なお、テストでは仮のホストとしてhttp://www.example.com
が用いられています。
このアドレスにGETメソッドでアクセスするとindexアクションにルーティングされます。
assert_response
はHTTPレスポンスのステータスコードをチェックします。
:success
は200番台のコードにマッチします。
このテストではindexアクションにアクセスすると200番台のステータスコードでデータが送られてくることを確認しました。 もちろん、もっと詳しくチェックすることも可能です。 例えば、HTMLで送られてくるタグや文字列をチェックすることもできます。 しかし、あまり細かくテストしても意味はありませんから、この程度でも十分だと思います。
getの他に、post、patch、deleteなどのメソッドがあり、それぞれPOST、PATCH、DELETEのHTTPメソッドのリクエストをシミュレートします。 postの例としてcreateアクションのテストを見てみましょう。
test "should create word" do
assert_difference("Word.count") do
post words_url, params: { word: { en: "stop", jp: "止まる", note: "" } }
end
assert_redirected_to word_path(Word.last)
end
createアクションへは、あらかじめnewアクションで送られたフォームにデータを書き入れたものをPOSTメソッドで送ります。 そのデータはparamsキーを持つハッシュの形で送ります。
word: { en: "stop", jp: "止まる", note: "" }
これは、word[en]が「stop」、word[jp]が「止まる」、word[note]が空文字列のパラメータを表します。
words_url
はhttp://www.example.com/words
になり、ここにPOSTでアクセスするとcreateアクションにルーティングされます。
ここでは、assert_difference
メソッドでテストしています。
このメソッドは「ブロック実行後の引数の値」から「ブロック実行前の引数の値」を引いた数をチェックします。
デフォルトでは差が1です。
createアクションが実行されると、データベースのWordレコードが1つ増えますから、レコード数「Word.count」の差が1になります。
無事データが保存されればこのテストは通過します。
また、createアクションが成功するとリダイレクトが起こります。
最後に追加したWordモデルのshowアクションにリダイレクトされるので、そのアドレスword_path(Word.last)
へのリダイレクトかどうかをチェックしています。
なお、アドレスにword_url(Word.last)
を用いても構いません。
削除の場合も同様にassert_difference
を使い、差が-1になるかどうかをチェックします。
ビューをテストするにはassert_select
メソッドを使います。
このメソッドはRails guideに書かれていますが、APIリファランスには記述がありません。
このメソッドはRails::Dom::TestingというGemのメソッドです。
これらの情報を参考にしてください。
assert_select CSSセレクタ [, テスト]
という形で使います。
第2引数の「テスト」を省略すると、そのセレクタがHTMLデータに存在すればテストは通過します。 「テスト」がある場合は、そのテスト結果によりパス、フェイルが決まります。 「テスト」は、ハッシュで与えるのが基本的です。
その他にもありますが、詳細はドキュメントを参照してください。 ここではshowアクションのテストを見てみます。
test "should get show" do
get word_url(words(:tall))
assert_response :success
assert_select "nav a", {text: /変更|削除/, count: 2}
assert_select "nav a.disabled", {text: /変更|削除/, count: 0}
id = words(:tall).id+words(:house).id
get word_url(id)
assert_response :success
assert_select "nav a.disabled", {text: /変更|削除/, count: 2}
assert_equal "データベースにはid=#{id}のデータは登録されていません", flash.now[:alert]
end
フィクスチャのtallをパラメータにしてGETアクセスし、showアクションにルーティングさせます。
レスポンスは正常になるはずですので、assert_response
でチェックします。
その場合「変更」と「削除」メニューが「disabledでなく」表示されるので、2つのassert_select
でテストします。
次に「データベースに存在しないid」でshowアクションにアクセスした場合をチェックします。
初期状態ではtallとhouseのフィクスチャのみがデータベースにあるので、それらのidの和であれば、データベースにそのidは存在しないはずです。
そのidをパラメータにしてアクセスすると、レスポンスはsuccessですが、データは表示されません。
また、ナビゲーションバーの「変更」と「削除」リンクはdisabledになっています。
assert_select
でそれをチェックします。
また、フラッシュが表示されるはずなので、assert_equal
でフラッシュの内容をチェックします。
今回はshowメソッドのみで「変更」「削除」のenabled/disabledのチェックをしましたが、他のアクションでは常にdisabledのはずなので、それをテストに加えるのも良いと思います。
ビューのテストはあまりしつこくやっても意味は無いのですが、このように画面によってdisabledになるようなリンクをテストするのは有意義です。
結合テストでは複数のアクションがアクセスの流れの中で正しく呼び出されるかをテストします。 機能テストとの違いは、ひとつのアクションのテストか、複数かの違いになります。
まず、雛形を作ります。
$ ./bin/rails generate integration_test word_flows
invoke test_unit
create test/integration/word_flows_test.rb
/test/integration/word_flows_test.rb
にテストを記述します。
ここでは3つの流れについてテストをします。
結合テストではリダイレクトのレスポンスが送られたときに、そのリダイレクト先にアクセスするfollow_redirect!
メソッドを使います。
require "test_helper"
class WordFlowsTest < ActionDispatch::IntegrationTest
test "flow from new to show through create" do
# access to the new action
get new_word_url
assert_response :success
# access to the create action
post words_url, params: { word: { en: "stop", jp: "止まる", note: "" } }
assert_response :redirect
follow_redirect!
# redirect to the show action
assert_response :success
assert_equal "単語を保存しました", flash[:success]
assert_select "ul.list-group" do
assert_select "li", "stop"
assert_select "li", "止まる"
assert_select "li", ""
end
end
test "flow from edit to show through update" do
# access to the edit action
word = words(:tall)
get edit_word_url(word)
assert_response :success
# access to the update action
patch word_url(word), params: { word: { en: "tall", jp: "背の高い", note: "How tall is she?\n彼女はどのくらい背がありますか?" } }
assert_response :redirect
follow_redirect!
# redirect to the show action
assert_response :success
assert_select "ul.list-group" do
assert_select "li", "tall"
assert_select "li", "背の高い"
assert_select "li", "How tall is she?\n彼女はどのくらい背がありますか?"
end
end
test "flow from delete to index" do
# access to the delete action
word = words(:house)
delete word_url(word)
assert_response :redirect
follow_redirect!
# redirect to the index action
assert_response :success
assert_select "h1", "単語帳"
end
end
最初のテストだけ説明すれば十分だと思います。 2番めと3番めについてはソースコードを追ってみてください。
最初のテスト部分を再掲します。
test "flow from new to show through create" do
# access to the new action
get new_word_url
assert_response :success
# access to the create action
post words_url, params: { word: { en: "stop", jp: "止まる", note: "" } }
assert_response :redirect
follow_redirect!
# redirect to the show action
assert_response :success
assert_equal "単語を保存しました", flash[:success]
assert_select "ul.list-group" do
assert_select "li", "stop"
assert_select "li", "止まる"
assert_select "li", ""
end
end
follow_redirect!
メソッドでリダイレクト先(showアクションになるはず)にアクセスするassert_equal
でチェックassert_select
でul.list-group
セレクタをキャッチする。
そのブロックでは、キャッチされたセレクタ内のみを対象としてassert_select
が働く。
リストの項目として「stop」「止まる」「」(空文字列)があるはずなのでチェック。
なお、assert_select
の第2引数が文字列のときは、そのセレクタ(HTMLタグ)で囲まれたコンテンツの文字列との一致をチェックするこのようにして、複数のアクションにまたがるフローをチェックできます。
結合テストではクライアントのリクエストをシミュレートしてそれに対する応答をチェックしました。 しかし、現実にはブラウザで表示された画面の中でボタンやリンクのクリックなどが行われます。 そこまでのシミュレートは結合テストではできません。 そのチェックはシステムテストならば可能です。 次回はシステムテストについての記事を掲載する予定です。
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